クリーンルーム内での作業に適した服装とは

空気中のほこりや微粒子が少ない空間を作り出すことができるクリーンルームですが、ただ設置しただけではクリーンな環境を保つことはできません。ルーム内部で汚染を発生させないようにする必要があります。

クリーンルーム内で汚染が発生する最大の原因は作業を行う人間です。

毛髪や皮膚片、衣服についたゴミなどが汚染の原因となるため、作業を行う際に作業員はクリーンウェアを正しく着用することが重要です。ではクリーンウェアとはどのようなものなのでしょうか。

クリーンウェアとは

クリーンウェアとは、クリーンルーム内で作業者が着用する衣服の事です。

作業者に付着したホコリやゴミ・作業者自身の毛髪や皮膚片などをクリーンルーム内に落とさない為に着用します。防塵衣、防塵服とも呼ばれます。

クリーンウェアの種類

クリーンウェアには主に上下が分かれるセパレート型やつなぎのような一体型の二種類に分かれます。これらは作業を行うルーム内のクリーン度に合わせて選ばれるのが一般的です。

セパレート型

セパレート型は通常の衣服のように上着とズボンに分かれたものを指します。

上下がつながっていないため上着がめくれてしまうと下に着ている着衣が露出してしまうので、上着の裾をズボンの中に入れるなどの注意が必要です。

クラス10,000(ISO4)レベル(印刷工場や食品工場等で求められる場合が多い)程度の環境で多く用いられます。

上下一体型

上下一体型のクリーンウェアはつなぎのようになっているため開口部が少く、より発塵を抑えることができます。

一体型はクラス1000(ISO3)レベル(精密工場や電子部品工場等で求められる場合が多い)以上のクリーンルームに適しています。

前面はチャック式になっており、足元も下に着ている衣服が露出しないよう、ロングカバー付きのブーツを着用したりします。頭部は頭巾タイプのフードを被り、首元も露出しないようにマジックテープなどできっちりと止めて着用するものが一般的です。

クリーンウェアの保管はクリーンロッカーに

クリーンウェアはそれ自体も発塵性が少なくゴミがつきにくい作りになっていますが、まったく発塵しないわけではありません。

そんなクリーンウェアを保管しておくために、ルームの前室にクリーンロッカーを設置するという方法もあります。

クリーンロッカーにはクリーンルームと同じようにファンフィルターユニットが搭載されているため保管時もゴミがつきにくく、クリーンエリアへのゴミの持込を軽減することができます。

弊社ではクリーンルームのほかにクリーンロッカーの製造もおこなっております。ルームだけでなく周辺機器についてもお気軽にご相談下さい。

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